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好きな場所を発見すると幸せな気持ちになる。この日は優しさに包まれた一日となった。
モンゼで泊まった宿
翌朝は5時に起きた。いつもの停電が早朝に始まり扇風機が止まった。部屋の中が一気に暑くなった。僕は逃げるように外へ出た。外に出て毎日の日課であるブログを書こうとした。外は涼しいのだが蚊やハエとの闘いになる。虫がくっついてこないように体を動かして虫達との攻防をしながらブログを書いた。最初こそは良かったが停電と蚊とゴキブリにより素直に早く出たい国となっていた。
今日の目的地マザブカ（地図）までは62km。
いつもよりも短い距離なのでリラックスして走れそうだった。しかし寝不足だった僕は既に朦朧としていて、ブログを書き終えたのは朝9時頃だった。その後に自転車の準備を始めた。町の売店では水4ℓを購入。小腹が空いていたのでポテトチップスを買って食べた。いつも思うが時間が過ぎるのが早い。走り始めたのは11時だった。下の画像は今日の工程の地図。
マザブカへの地図
首都ルサカ（地図）も近付いてきた。ルサカまでは194kmと明後日には到着できそうだ。そしてルサカには自転車屋がある。良いパーツがあると良いのだが…。僕の自転車は現在ハンドルが折れた状態。良いハンドルが見つかれば交換したいところ。
マザブカへの道と自転車
走り始めていつもと同じような景色だった。標高1300mと少し高地になってきたこともあって高低差の多い道。いつもと比べると道路状況も劣化していて、思ったようなスピードで走れなかった。ペースを上げたかったのだが、停電の影響で寝不足だった僕はもう眠くて仕方なかった。
走るのを辞めて道路脇に移動して、自転車に伏せながら地面に足を付け、立った状態で寝ていた。ハエが止まろうがおかまいなしだった。しばらく静止していた。…3分ほど寝れたかもしれない。さっきよりは眠気が取れた気がして再び走り出した。しかしまた眠くなる。この動作を繰り返してゆっくりと進んでいた。当たり前だが自分の力で町まで行くしかない。
サトウキビが向こうに見える
遅いペースでほとんど進んでなかった。鞄の中にあるピーナッツバターを容器からすくって食べた。やっと目が覚めた気がした。さっきまでの眠気は栄養が足りていなかったからかもしれない。
16時ごろマザブカに着いた。上の写真でも見られるが広大なサトウキビ畑が広がっていた。マザブカは砂糖の産地なのかもしれない。砂糖メーカーの看板が道路脇に並んでいた。
応援してくれたザンビアの女の子達
応援してくれた男の子たち
声援をくれる子供達
声援をくれる自転車乗りのお兄さん
疲労感で一杯だったのだが、道路脇から沢山の声援を貰った。フラフラになっている所を励まされた。声援をくれるのは特に子供達が多かったが、上の写真の自転車に乗ったお兄さんからも話かけられた。少しトークしただけだったが応援していただいた。
自転車が流行っているのかチャリダーが多い
マザブカの町の景色
のどかな場所で雰囲気が良かった。すっかり好きになっていた。
残念ながら昨日までの停電の影響で機材の充電が切れてしまい生放送は出来なかったのだが、素敵な町に出会えたことに興奮していた。
マザブカ町
マザブカの宿Golden Pillow Lodge Mazabuka
マザブカの宿のベッド
マザブカの宿Golden Pillow Lodge Mazabuka（地図）に到着。1泊2900円。自家発電できる宿なので停電中でもエアコンが使える。停電の不自由な生活から解放された瞬間だった。
エネルギーに感謝しながらエアコンをつけ快適な時間を過ごした。衣類の洗濯をした後に夕食を食べに町へ。
BBQチキン味のピザ
今日はピザにした。Debonairs Pizza（地図）2日ぶりのピザ。バーベキューチキン味を注文。1枚約500円。ボリュームもあってコスパ良い。美味しかったです。ピザ屋でも男性に話しかけらた。「さっき自転車で見てるのを見た。応援してる。良い旅を。」と言っていただけた。嬉しかった。
好きな町に出会えて満足感のある一日だった。明日は首都ルサカまで120km走ります。ルサカでも同じような気持ちになれたら良いのにな～。どうなるのか楽しみです。
