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この日は色々なことがあった。
助けられてばかりなのだが、最後まで読んでいただけると幸いです。僕は昨日のキャンプ場から出発して、ライオン、チーター、象などが棲むサファリとして有名なカプリビ回廊(Kapirvi Game Park)へと向かっていた。
119km先にあるDivunduと呼ばれる場所がカプリビ回廊(サファリ)の入口だ。
朝からDivunduを目指して走っていたが向かい風が強くて思うようにスピードが出なかった。ペースは遅くこのままでは夜になってしまうかもと思いながら懸命に足を動かしていた。
50kmほど走った頃、GoogleMap上でこの辺りにガソリンスタンドとコンビニがあるはずなのだが何もなかった。
どこかで水を補給したい。このままでは水が無くなりそうだ。
Divunduまで70kmの標識を越えた頃…1軒の売店を発見した。
売店でコーラと水を購入。乾いた喉を潤しながら休憩していると…
スペイン人の家族連れの方々がやってきて、なんと昼食をご馳走になりました。イベリコ豚のサンドイッチをいただきました。SNSを交換してお友達に。久々にスペイン語が役立ちました。少ししか喋れないのですが仲良くしてくださいました。
昨日の夕食はビスケットだけで、今朝は何も食べていなかったのでお腹が空いていました。ありがたい。
スペイン人家族の方々とお別れし、その後もDivunduへと走り続けた。
しかし、向かい風に苦しめられてスピードは遅いまま。あと20kmの所で辺りが暗くなり始めた。
1時間ほどの夕焼けのあと、真っ暗になった。
小さなライトの灯りを頼りに走り続けた。もうあと3kmくらいで目的地のDivundeに着く。町の灯が見え始めた。
とその時…
…ポリスの車が後ろからやってきて、僕の横に止まった。「こんな夜にどこへ行くんだ?」と尋ねられて僕は「Divundeへ行く。」と言った。すると、「ポリスステーションに来い。着いてこい!!」と言い残して先へ行ってしまった。なんだかよく分からないが僕もパトカーを追いかけて走り出した。
…
…
数キロメートル先にゲートがあって、先ほどのパトカーが僕を待っていた。警察に案内されてポリスステーションへ。何か悪いことしたかなと思いながら警察に連行された。
ポリスステーションの建物前で警察が「明日はどこへ行くんだ」と聞いてきた。僕が「自転車でカプリビ回廊(サファリ)へ」と言うと、「この先のカプリビ回廊へ自転車で行けばライオン、チーター、象が襲ってくるぞ。明日の朝にヒッチハイクして行きなさい」と警察に言われてしまう。警察官の真剣な説得にやはり危ないんだと再実感する。
「今日はもう夜だからここでテントを張って寝なさい。」と言われテントを張らしてもらった。僕が「何か食べ物と飲み物を買いたいのだが外へ出ても良いか」と聞くと、OKとのこと。
やっと食べ物にありつけた。
ポテトフライを2個、オレンジ味の炭酸飲料を購入。結構ボリュームがあって美味だった。明日の朝、また何か栄養のあるものを食べれば良いかなとポテトフライのみにした。
売店の近くにいたナミビア人に写真を撮ろうよと言うと何人か寄ってきた。みんな気さくで思い出の写真になった。
もし明日ヒッチハイクするなら、ナミビアにいるのもあと僅かか。
ポリスステーションに戻って警察に「パソコンなどを充電したい」と言うと、なんと充電もさせてくれた。本当にありがたい。ナミビアの方々にはお世話になりっぱなし。
もう目の前には沢山の野生動物達が棲むサファリ、カプリビ回廊がある。明日カプリビ回廊を走るのか否か、について警察の話もふまえて、もう一度考えようと思う。