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朝7時には出発。危険地帯なので熟睡は出来なかった。今日はメガ町(地図)までの48kmを走るだけ。ガソリンスタンドの人に泊めてくれたお礼を言った。
そういえばと思い、エチオピアでは「ありがとう」って何と言うのか聞いてみた。どうやら「ヴェルナーダ」と言うらしい。初めてエチオピアの言葉を知って嬉しくなった。
初めて知った言葉は早く使いたい。道路脇で会う人々にヴェルナーダと言うと、みんな手を振って笑顔になってくれた。しかし不思議な事に、後々ヴェルナーダについて調べてみると、そんな言葉は何処にも載っていなかった。間違ってるかもしれないが、しばらく使っていこうと思う。
首都まで694kmの標識。あと10日間は掛かるだろうか。
走っている途中もバイクに乗ったエチオピア人によく話しかけられた。「何か問題はないか?」と僕の事を気遣ってくれる人が多かったが、僕は「また物乞いか」と疑いながら接していた。「ヴェルナーダ≒ありがとう」を連呼すると向こうも笑顔で手を振って、僕から離れてくれる。
一日の間にかなりの人数のエチオピア人に話し掛けられるので、若干面倒に思っていた。そんな中、僕にとってヴェルナーダは人を避ける一種の呪文のようだった。
さっきまでは平坦な道だったが、この辺りから登り坂が続いた。
この辺りの村にはドラゴンクエストの主人公の服装と似た格好をしたおじいちゃんが何人かいた。
11時頃にはメガ町に着いた。小さな町だが人が多く活気がある。ここでも沢山の人に話かけられた。僕を取り囲むように人が集まってくる。ここでもヴェルナーダを多用した。
人混みから抜けてレストランへ入る事にした。朝から何も食べていないのでお腹が減っていた。お客さんも多く流行ってそうなレストランだった。僕はインジェラを注文した。
店員さんにインジェラに何をつける?と聞かれて、何をつけるのが正解なのか検討も付かず、店員さんに言われるがまま注文した。出てきたインジェラに焼いた牛肉が付いてきた。ニンニクで味付けされていて良い匂い。
味も美味しかった。そしてインジェラだが、昨日食べた砂のようなジャリジャリ感は無かった。酸っぱさは健在だが普通に美味しかった。後日知ることになるのだが、昨日食べたインジェラには本当の砂が入っていたようだ。ちゃんとしたエチオピアのレストランで砂のような食感は無いとのこと。
ご飯を食べ終わったら、次は寝床探し。探しながら歩いていると、再び沢山のエチオピア人が集まってきた。ホテルを探していると伝えると、エチオピア人の一人が「あっちの鉄塔の先に良い宿がある」と指差して言った。
僕は本当かなと疑いつつも、ヴェルナーダと唱えながら笑顔で手を振った。…すると、集まっていた人々も笑顔で手を振って散っていった。その様子を見ていた子供達が「宿まで案内するよ」と僕と一緒に歩いてくれた。
案内されたホテルは思っていたよりもちゃんとしていた。2階建ての建物はこの辺りでは珍しい。
子供達4人にそれぞれチップを渡した。
1泊1000円。SeenaKeet Pensiyoon(地図)
エチオピアにしては良い宿だと思う。
夕食は近くのレストランで、またインジェラを食べた。今度は付け合せに野菜を注文してみた。出てきたのはニンニクと油と塩で炒めた野菜だった。美味しかった。
椅子に座って食事をしていると、歩いてきた少女が隣の椅子に座って、僕に話しかけてきた。年齢は16歳くらいだろうか。民族衣装で顔は見えないが、目が大きくてキレイな少女だった。「あなたが自転車で来たのを見ました。とても素晴らしく思いました!どこから来たのですか?」と英語で興奮気味に少し緊張している感じで話していたので、出来るだけ彼女を落ち着かせようと、僕から自転車世界一周の事を話すようにした。
ものの3分くらい話した頃だろうか。目があってしばらくすると、話の途中にも関わらず、彼女がいきなり席を立って去っていったのだ。アレ?どうしたんだろう。とは思ったが特に気にすることなく、僕は食事の続きをした。
しばらくすると、別の席からさっきの様子を見ていたオジサンに「電話番号は交換したか?」と聞かれた。僕は「してない。」と答えた。すると「今のは追いかけて引き止めないと。」と説教された。どうやらエチオピアではそういう事だったらしい。
明日はメガからヤベロまで100km先走ります。
そういえば標高見たら1700mくらいあったのでビビりました。数日で結構登ってます。明日も山道になりそう。