世界一周ランキングに参加してます。
上のボタンを1日1回クリックすると投票されます。
1位獲得した場合の企画も募集中です。
こちらのフォームから記入(回答)
よろしくお願いします。
大事件が起こった。朝食を食べながらブログを書いていた時である。
何故かホテルの従業員が僕の自転車に乗って、ホテルの外を走っているではないか。僕は驚いて止めようとしたが、自転車のスピードはとても速く、あっという間に視界から消えた。なんだ、しばらくしたら帰ってくるかなと思ったが、他のホテルの従業員が「あらら、隣町まで行っちゃったよ。」とチャカしてくる。一瞬信じてしまって僕は焦った。数秒後に冗談だと分かったが、僕はこういう冗談が大嫌いだ。ましてや僕はお客の身なのに…。
そして事件は起こった。一向に戻って来ない自転車。僕はホテルの椅子に座って待っていたのだが、気になって再び道路まで見に行った。…すると道路の真ん中に倒れた自転車と従業員の姿があった。自転車に着いていた1つの鞄が道路に転がっていた。おそらく道路の真ん中で派手にコケたのだろう。その様子を見て僕は自転車を取りにいった。
防犯の為にパソコンなどが入っている鞄など全て持ってから、道路にある自転車を取りにいった。僕は従業員を一言だけ叱ったあと、自転車と鞄を全て持ってホテルに戻った。全部で50kgほどあるが、この時は怒りに支配されていたので軽く感じた。自分でも驚きだが片手で自転車をもっていた。
僕はホテルの椅子に座って、気持ち落ち着かせるようにブログを書いた。ホテルの従業員からは謝りすら一切ない。気持ちを切り替えながらブログを書いた後、自転車を見るとハンドルやシフターが曲がっていた。まあコケたからこうなっているだろうと予想できていたので、直せる部分は直して、念入りにメンテナンスした。
時刻は昼1時過ぎ。本来ならば110km先のアワッサを目的地にして走る予定だったが、40km先にあるdilla(地図)を目指すことにした。…しかし、走り始めて数分後に大事件が起きたのだ。
リアキャリアが完全に折れているのが分かった。おそらく従業員がコケた時だろうが、ここまで酷いのは初めての経験だった。一瞬これはバス移動しかないかと考えたが、チューブを巻けば何とかなるだろうか。バスもほとんど走っていないだろう。
自転車から荷物を全部降ろして、折れた箇所を重点に8個くらいチューブをグルグルに巻いた。言葉で書くと簡単に見えるが、正常に走れるよう何度も巻き直した。直している最中には辺りの家々から出てきた若者や子供達に取り囲まれていた。万が一もあるので、盗難に気をつけて意識を鞄に向けながら、チューブを巻いた。なんとか走れるようになったが、これで1時間ほどロスした。結構必死だったので写真を撮る余裕すらなかった。
何箇所か未舗装路があり苦戦した。
完全に自転車修理したいところだが、まだ首都まで距離がある。なんとか持ちこたえてほしい。自転車を気遣いながら走った。
昨日と同様の山道でアップダウンが続いた。途中の集落で、英語を話せる少年が自転車に乗って追走してきた。やはり物乞いをされたが、はぐらかしていると、向こうも物乞いを止めた。しばらく英語で簡単な話をしながら一緒に走っていた。
いつの間にか少年から「君は僕の友達た!」と言われるようになり、記念に写真を撮った。二人だけで撮ろうとしたが、すぐに他の子供達が集まってきた。上の写真を撮ったあと、僕が拳をグーにして子供達に差し出すと、子供達も笑顔になって拳を合わせてくれた。
この辺りの子供達は投石用の石を用意している事が多い。牛などの家畜に投石する子供の姿をよく見かける。その為の石だとは思うが…。僕は子供から石を投げられないように、出来るだけ子供のご機嫌を取るように走った。
この日は、12歳くらいの女の子にサトウキビの食べカスを投げつけられた。今のところ被害は少ないが、そのうち石を投げられる可能性は高いなと思う。
dillaに到着した。
都会に感じた。規模も大きく、階層のある建物が目立つ。事前に目星を付けていたホテルに向かった。
Delight International Hotel(地図)。1泊2200円。朝食付き。部屋は6階だがエレベーターがない。高階層なので蚊もいない。ホットシャワーありで、久々にホテルのサービスだなと感じた。ゆっくり眠れそう。
シャワーを浴びたあと、宿のレストランで夕食。
夕食はグリーンピースと人参の入ったライス、トマトベースのチキンパスタを食べた。ビール合わせて800円。美味しかった。
WHOのテドロスさんを彷彿とさせる置き人形が印象的でした。明日はアワッサ(地図)まで80kmほど走ります。かなり都会らしいので楽しみです。だんだん首都アジス・アベバに近付いてきました。