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大変なことになった。大雨と落雷の中を進んだ一日。

 

 

朝方、出発前に水とSIMデータを調達しにムクシの中心街へ。

 

水を売っている店すら見つからなくて苦戦した。町の中心から少し離れた場所にALPHA ENTERPRISEというスーパーでペットボトルに入った水を発見。水を4ℓほど購入した。そういえばザンビアの変わっている点だが、SIMデータは服屋のチェーン店PEPでしか売ってない場合がある。毎回服屋でSIMデータを買うなんて違和感を感じずにはいられない。と思いながら12GB(1600円分)のヴァウチャーを購入。

 

 

買い物を終わらせて110km先にあるセレンジェへと走り出した。

 

昨晩泊まった宿のオーナー様が「3日前に日本人の自転車乗りが来た」と言っていたのだが誰だろうか。もしかしたら日本人チャリダーに会えるかもしれないと思って嬉しくなった。あとは「セレンジェまでは登り道が続く」とも言っていた。僕は山道の方が好きなので楽しみになった。およそ10時間ほど自転車の上で足を動かせば到着できるかなといったところ。

 

 

上の写真の集落に来るまでに、既に2回のスコールに遭って服は濡れていた。進むにつれて標高も1400mと高くなってきた。気温も30℃より下回っていて肌寒く感じた。急斜面の坂を何本か登ってエネルギーを沢山使っていた僕は、お腹が減ってしまいとにかく何かを食べたいという思いだった。いつもは昼食などほとんど食べないがこの日は違った。

 

集落を見つけた僕は歩いている村人に声を掛けた。「お腹が減っているのだがシマ(ザンビアでは一般的な料理でトウモロコシの粉をお湯で固めた料理)はあるか?」と尋ねた。すると村人は「あと2kmほど走ればレストランがあるよ。ここで食べるよりそっちの方がいいんじゃないか」と言った。それを聞いた僕は嬉しくなって「ありがとう」と村人に言って走り出した。空腹を感じていたがあと2kmなら我慢できそう。

 

 

村人が言っていたレストランはおそらくこの辺りだろう。

 

GoogleMapにも載っていない、名前もない村だろうか。お目当てのシマ(トウモロコシの料理)を探そうとしたが、それと同時に雷と共に猛烈な雨が降り出した。道の脇で野菜や果物を売っている露店達も急いで商品を片付けていた。残念だった。たまらなく空腹感のある僕は仕方なく、雨宿りできる場所を探した。

 

 

警察署の近くで雨宿りした。20分ほど経った頃に雨が止んだ。僕はシマを食べる様子を生放送しようとした。

 

しかし警察に注意されてしまう。ここは県と県のボーダーで警察が車の荷物をチェックする場所でもあるのだが、ザンビアでは警察や軍に対しての写真撮影など厳しいと聞いたことがあったので、おそらくそれだと思う。警察を撮るのではなく、ただ食事を放送しようと思っていただけだったので残念に思った。「カメラを止めて直ぐに行きなさい」と言われてしまった。一人の村人が「食事したいみたいだけど」と警官に言って助け船を出してくれたが、警官は「早く行け」といった様子だった。

 

 

体の調子は良かったが何か食べたくて仕方なかった。空腹で頭も痛くなってきた。でも走らないと次の町へは行けない。あと40km先にある町へと急いだ。早くて3時間は掛かるだろう。

 

走り始めた矢先だった。先ほどよりも強い大雨と雷に襲われた。急いで雨をしのげそうな所を探した。しばらく雨に濡れたが道路脇に見つけた木とワラでできた屋根へと避難した。

 

 

雨は強くなる一方で、ワラでできた屋根も次第に雨漏れしてきた。風も強く雨に濡れた体は凍えていた。その様子を見兼ねたのか、この屋根の持ち主であろう民家の方が「こっちに来い」のようなジェスチャーで僕を導いてくれた。民家へと近くに寄っていくと2人の子供だというのが分かった。英語が通じずに「ここに雨宿りして良いか」とジェスチャーすると、2人の子供は笑顔で頷いてくれた。ありがたかった。

 

 

雨宿りして30分ほどすると雨が止んできた。

 

数百メートル離れた家屋から隣のお兄ちゃんもやってきた。お兄ちゃんは少し英語が喋れる様子だった。僕は濡れた服を着替えて3枚重ね着した。写真を撮影しても良いかと聞くと快く了承していただいた。さっきまで笑顔だったのに子供達は緊張してカメラを向けられると顔が強張ってしまうみたい。可愛らしい子供達。

 

 

お礼をして別れを告げて、再び走り始めた。家から他にも2人の子供達が出てきて送迎してくれた。

 

 

今にも雨が降りそうな天気が続いた。雨により予定より大きく遅れてしまった。18時ごろから再び強い雨が降り始めた。雷も激しく鳴っていたが暗闇の山道を走り続けた。落雷に怯えながら身を低くして、お腹が減っているのを忘れて夢中で走った。こうなってしまったら走り続けないとどうしようもない。

 

19時頃に町の灯りが見えて安心した。命を懸けたゲームから脱出したかのような気分だった。びしょ濡れで服がじっとりとして重かった。

 

 

売店でコーラとポテトチップスとビスケットを購入。やっと食べることが出来た。一向に止まない雨と雷を見ながら、安心して座っていると体が冷え切っているのに気付いた。

 

 

ビスケットとポテトくらいしか売ってないと思っていたが従業員に尋ねると、なんとシマも売っているとのこと。まさかここでお目当てのシマを食べれるなんて。僕は一気に嬉しくなった。

 

シマ単体では注文できない様子で、ソーセージか魚か選べと言われたのだが結構迷った。衛生状況を考えて油でフライされた魚を注文した。魚は塩味の白身魚で美味しかった。シマは味がなくボソボソとした印象だった。メキシコのタマリンそっくりだなと思いながら全部完食した。

 

 

ご飯を食べ終わった頃、雨が止んだ。売店の目の前にある評判の良い宿に泊まった。1泊2400円。天井のライトのみついているが、夜12時までは停電していた。

 

シャワーを浴びて濡れた服を洗濯した。体は冷えていたが久々にお湯が出る宿だったので助かった。羽ありや小さなゴキブリ2匹出たりなど、やはり虫は多いが快適に過ごせた。明日も雨だと困るがどうなるかな。

 




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