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朝7時になっても辺りは暗い。
冬のニュージーランドは日照時間が短く日の入りが遅い。この日は9時頃に明るくなった。
昨晩は-4℃という極寒の中で不思議と眠れていたようで朝方には眠気も無かった。辺りが明るくなっても気温の上昇は微々たるもので凍えながら走った。空腹も重なり、身体を動かしても冷え切ったままだった。
こまめに休憩を挟みながら、なんとかクロムウェル(地図)に到着。低体温症気味で周りを見渡す余裕すらなく、とりあえず目の前にあるベーカリーへ駆け込んだ。一刻も早く何かを口に入れたかった。
ホットドッグ・チーズと牛肉シチューのパイなどのホットスナックを購入して食べた。少しだけ身体が温まった。体調も幾分か良くなった。しばらくすると街を見渡せる余裕も出てきた。
昨晩のような極寒の野宿が続くとマズイと思い、近くにあったアウトドアショップでバーナー用の燃料と薄手の寝袋を買った。全部で6000円ほどだった。本当は毛布のような物を買いたかったが見つからなくて、結構悩んだが今ある寝袋の中に新たな寝袋も詰め込んで二重にすれば、幾分か温かくなるかなと思い購入した。厚手の寝袋は3万円くらいしたので、勿体ないなと思いこの選択になった。
お店の名前はHunting&Fishing(地図)。コロナの影響により閉店している店が多い中、運良く開いていた。アウトドアグッズの他に狩猟用の銃・釣り具も置いてあった。本当は下に引くマットと厚手の服も買いたいところだが経済的なことを考えて買うのをやめた。
アレコレしている内に時刻は2時過ぎ。クロムウェルから先は山道が続く。これから更に走るのは無謀に思えて、今日はこの街にある民宿に泊まることにした。
ファイアーウッド クリーク ハウス(地図)1泊9500円。この街では安宿に分類されるがこの価格。ニュージーランドの物価の高さが分かる。
都会には一つの部屋をシェアして泊まるホステル形式が普及していて一泊2000円ほどで宿泊できる施設があるのだが、地方へ行くと日本以上に物価の高さを感じる。
口コミ通りで快適そうな部屋だった。一人で旅してる僕にはもったいないような広さ。毎日宿に泊まると経済的に大変なので、野宿を挟みながら宿に泊まろうと思う。
今日はゆっくり寝ます。