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目の前にいる2匹のライオン

目の前にいる2匹のライオン

 

 

目の前にいる2匹の雄ライオン…写真撮影には絶好のポジションだが、車が沼にハマって動けない危険な状態。僕らが乗っているサファリカーには窓すら付いていないので、ライオンの意思次第で簡単に襲うことが可能だろう。

 

…どうやって抜けだそう。

 

雄ライオン

雄ライオン

 

沼にハマって身動きが取れなくなる

沼にハマって身動きが取れなくなる。ハンドルを切るガイドのマーク

 

助けにきたサファリカーも沼にハマる

助けにきたサファリカーも沼にハマる

 

助けにやってきた仲間の車も沼にハマってしまった…。他にもライオン目当てに何台ものサファリカーが沼にハマってしまった。ここマサイマラ国立保護区には200頭しかいないライオン。しかも雄のライオンを捉えるために皆必死だ。

 

1時間ばかり同じ状況が続いた。すると片方のライオンが立ち上がり周囲を気にし始めた。

 

周りを見渡すライオン

周りを見渡すライオン

 

周囲を気にするライオン

周囲を気にするライオン

 

辺りを見渡すライオン。

 

周りを確認したあと、ゆっくりと動き始めた。

 

車と車の間で見渡すライオン

車と車の間で見渡すライオン

 

車と車の間まで歩くと周囲を見渡し始めた。もしかするとこちらにやってくるかもしれない。

 

場は緊張に包まれた。

 

堂々としているライオン

堂々としているライオン

 

片方のライオンが動くともう片方のライオンも動き始めた。その様子はゆったりと堂々とした様子だった。

 

ライオン達は僕らの車の前に暫く止まっていたが、僕らに背を向けてサバンナを歩いていった。助かった…。ライオンがいなくなると沼にハマってしまったサファリカーの人々が集まってきて、1台ずつ車を押し出していった。

 

沼にハマる車

沼にハマる車

 

力を合わせて車を押し出す人々

力を合わせて車を押し出す人々

 

再びサファリを開始するガイドのマークさん

再びサファリを開始するガイドのマーク

 

沼にハマった車を全部押し出すのに3時間ほど経っていた。

 

午前中のゲームドライブ(サファリ探検)で終わる予定だったが、マークが気を利かして午後もサファリをする事になった。マークは職人気質で頼もしい存在だった。未だカメラに収めていないヒョウを探してサファリにいた。妻と僕も楽しんでいたが……状況は一変した。

 

タイヤに纏わりつく泥を掻き出すマーク

タイヤに纏わりつく泥を掻き出すマーク

 

日差しが暑い。完全に孤立した。

日差しが暑い。完全に孤立した。

 

午後3時頃、再び沼にハマった。

 

今度は周りに誰もいない。僕らだけでなんとかするしかない危機的な状況になった。僕とマークで岩を持って来て沼にハマったタイヤにはめ込んでから、アクセルを踏んでみてもピクリとも動かない。これはまずい。先ほどまで象の群れがここで水を飲んでいたが、マークが言うには「夜になると、ライオンや捕食動物がここに水を飲みにやってくるだろう」とのこと

 

サファリカーのアクセルを踏んでもピクリともしない。

サファリカーのアクセルを踏んでもピクリともしない。

 

僕らはまず宿泊しているキャンプ場に電話した。しかし電波が弱く数秒で電話が切れてしまう。

 

電話でまともに会話出来なかったがSMSでメッセージは送れた。救助を求める内容のメッセージを送った。しかしこの広いマサイマラ国立保護区でどうやって僕らの居場所を伝えれば良いか分からなかった。地図を見ると道のない場所に僕らがいる事が分かった。もしキャンプ場まで歩こうとすると一日は掛かるだろう。サファリの中心で完全に孤立してしまった。誰も来る様子はない。遭難だ。

 

サファリを歩き出すマーク

サファリを歩き出すマーク

 

この危機的状況に「電波の良い所まで歩いて、電話してくる」とマークが言った。サファリを歩き出すマーク。

 

サファリカーには僕と妻の二人だけになった。このままの状況だと夜になるのが容易に予想できた。窓もないサファリカーの中で夜を過ごすのは怖かった。もし映画やドラマでこの状況になれば死人が出る展開なのかもしれない。夜になる前に出来ることは無いかと僕は考えていた。

 

マサイマラ国立保護区と現在の位置情報

マサイマラ国立保護区と現在の位置情報

 

ただ幸運なことに少しだけネット環境があるのは分かっていた。僕は現在地を誰かに伝えるためにスマホのスクリーンショットを撮った。しかしそのままの画像だと容量が多くて送信に失敗するので、編集して小さい容量の画像にして試してみると送信に成功した。これを見てなんとか助かるかもしれないと思った。キャンプ場にメールで現在地の写真を送ったが、もしかするとメールだと直ぐに反応が得られないかもしれない。

 

どうしても電話で、先ほど写真を送ったことをキャンプ場のスタッフに伝えたかった。そこで僕は家族にLINEからメッセージを送りキャンプ場にコンタクトしてもらう事にした。やはり電波が悪くメッセージすら送信失敗するが、何度か試しているうちに送信に成功した。日本時間では年末の11時頃だったので、家族もすぐにメッセージに気付いてくれた。家族が僕らの状況を把握して、急いでキャンプ場にメッセージと電話をしてくれた。暫くして「30分後にレスキューが来る」とキャンプ場に連絡してくれた家族からのメッセージが届いた。

 

夕日に照らされたマーク

夕日に照らされたマーク

 

その頃マークが歩いて戻ってきた。既に沼にハマってから2時間ほど過ぎていた。彼も電話出来たとのこと。あとはレスキューを待つだけだ。

 

もしかすると無事に助かるかもしれないし、レスキューの車もどこかで迷うか、あるいレスキュー自体が沼にハマって身動きが取れなくなってしまう場合もある。「こんなことは滅多にない事だ」「もし夜になって誰も来なければここで一夜を過ごそう。幸いなことに水と食料とライターの火がある。夜になったら火を焚こう。」「寝息を立てるとヒョウがやってくるから寝息を立てないで」とマークが言った。出たとこ勝負だった。

 

もうすぐ暗くなってしまうサファリ

もうすぐ暗くなってしまうサファリ

 

最善は尽くしたと思う。自転車旅では出たとこ勝負を減らすのが大切なのでよく考えているのだが、この状況はもう出たとこ勝負で対応するしかなくて怖かった。発煙筒・修理工具すら積んでいないサファリカー。僕にはワイルド過ぎに思えた。妻はポジティブで豪胆な性格でなんとかなると思っている様子だった。どんな結果になっても、もうレスキューを待つしかない。

 

年末にこんな事になってしまった。日本時間では先ほど新年になった。時刻は18時。僕らはあと6時間後に新年を迎える。無事にキャンプ場へと生還できると良いのだが……。

 

続く…

 

 

 




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