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エチオピアで活躍する日本人男性とバハルダール（地図）のゴミ処理場へ。まず驚いたのが日本のゴミ処理場とは違い野ざらしになっている事。
ゴミ処理場は燃えやすいメタンガスが大量に発生する。過去に首都アジスアベバでは大爆発が起こり多数の死者を出したようだ。そこで昔からある日本の技術をエチオピアの人々に指導している状況。エチオピアの技術者を育てて独り立ちさせるのが彼の使命だ。
彼の後ろについて、僕もゴミ山の中に入った。匂いはかなりキツイ。これでも乾季なので匂いは少ないらしいが、雨の多い雨季ではゴミが更に強い匂いを放ち、体中に悪臭が付くようだ。
ゴミ山を平然と進む彼の背中を追いかけた。毎日何トンもゴミが運ばれてくるらしい。ちなみに日本では匂い対策の為に、ゴミ山の上に必ず砂を掛けるが、エチオピアはお金が無いのでそのままにしているらしい。
大爆発の原因となるメタンガスをどのように逃がすかをエチオピア人に教えているようだ。穴を沢山開けた管をゴミの山の中に通して、空気の流れを作りメタンガスを外へと放出する。これは熱の移動を利用した画期的な技術で、日本でもこの技術が採用されている。
もっとも日本ではゴミを燃やしてエネルギーに変えているので、もっと色々な技術を使い精密にゴミ処理場を造っているが、基本はこの構造だ。この基本構造を人力で作っている様子が上の写真だ。
もちろんエチオピアでもゴミからエネルギーを作ろうという話も出るが、金銭的な理由で持続不可能なようだ。毎日増えていくゴミに基本構造で対処していくしかないらしい。
ゴミ山の中には、ゴミを拾って生きている人々の姿があった。金属やペットボトルなどを売って生計をたて、食べれるような生ゴミは拾って食べているらしい。平気でゴミに腰掛けて座っている姿にも僕は驚いた。汚い。
人間以外にも犬やハゲワシなども沢山生息していた。街中よりもエサにありつけるんじゃないかなと彼が説明してくれた。確かに野犬だが大人しかった。ちなみに一部火が出て燃えているが、イタズラでエチオピア人の誰かが火をつけてしまったらしい。一度火をつけると消せないとのこと。
ゴミを運んできたトラックによりゴミが舞う。
トラックがゴミを運んできたようだ。ゴミ埃が舞って僕を襲った。匂いが髪に付着して一気に臭くなった。長髪という事もあって臭くてたまらなかった。
トラックが来ると、我先にと言わんばかりにトラックに人々が集まってきた。まるで日本の餅投げのような感覚なのかなと思った。
ゴミ処理場に汚水は付き物だが、この処理場では未だに汚水の対策が出来てない。今後の課題らしい。
一通り見せて頂いた。面白くて勉強になった。彼はエチオピア人の作業員と一緒に朝から晩まで作業している。一緒に作業しないと、他の作業員から不満が出て問題が発生しやすくなるらしい。大変な仕事だなと僕は思いながら話を聞かせてもらった。
「発展途上国の仕事に興味はないのか？」と彼に聞かれたが、僕はあまり気が乗らなかった。ストレスがもの凄い溜まりそうだと一瞬想像して思ったからだ。そして今猛烈に試してみたいITビジネスがある。しかしながらパソコンが故障していて何も出来ない。仕事の事を考えると、パソコンを修理するために早く先進国に行きたいなと思った。
丁度よい距離感で彼の人柄もあり楽しくて充実した見学になった。ありがとうございました。
僕はトゥクトゥクタクシーを捕まえて一人で町に戻った。新しい靴を購入した。靴底が破れ穴があいた状態の靴を処分した。
エチオピアでも海外から輸入された靴が売られている事に驚いた。その後はホテルに戻った。ホテルに着くと急いでシャワーを浴び、服を洗濯した。とにかく匂いや汚れを落としたかった。
夕食はホテルのレストランで食べた。インド風のチキンカレー、栄養価の高いインジェラとシロ・アボカドジュースを注文した。
明日は80km走ります。
