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夜、雨が降った。アフリカに来て初めての雨だった。
雨の影響もあり、昨日洗濯して部屋に干していた洗濯物が乾くことは無かった。チェックアウトの時間までヒーターを使いながら乾かしていたが、やはり乾かなかった。残念な気持ちになった。僕は湿ったままの衣服をそのまま鞄に入れた。
今日は野宿するかも。そう思いながら走り始めた。洗濯物を乾かすのに時間を取られ出発した時刻は11時。目的地のナミビア国境までの距離は約120km、およそ12時間ほどかかる距離だ。本当ならば朝7時頃には出発したかったところだが。もうすでに遅かった。このまま無理やり進んで夜中の南アフリカとナミビアの国境付近を走るより、国境手前で野宿か宿に泊まるのが賢明な手段だと思えた。
ナミビアとの国境の前にSteinkopfという町がある。スプリングボックから49kmの地点だ。Steinkopfで野宿するか宿に泊まるかにしようと、今日中のナミビア入りは当分無理だろうと諦めながら走っていた。
しばらく走ると道の脇がゴミだらけで散乱している様子になってきた。治安悪そうだなと思いながら走った。僕は治安の目安としてゴミを見る。これまで治安の悪い所はゴミが散乱して汚い場所が多かったからだ。
…
Steinkopfに着いたが、入りたくなる町ではなかった。。町の周りに大量のゴミが落ちてるのが見える。怖さを感じながら急いで町から離れた。あらかじめ調べておいた宿泊できそうな宿は町はずれにある。その宿を目指しながら…。
宿の前に到着したが…。扉は開いてないし…、電話もつながらない…。南アフリカ最後の宿なんだけど…。ここから先はナミビア入国するまで宿もないし…。国境手前まで走って野宿するしか…。
野宿するのは良いが、もう少し水が欲しい。さっき逃げてきた町Steinkopfまで戻ることにした。遠目から見て現地の人がお店の駐車場にたむろしていた。恐る恐る店内へと入った。
炭酸水を4ℓ購入。以前の南アフリカではペットボトルに入った水でさえ汚染された水で、水よりも炭酸水の方が安全だったらしい。それの名残だろうか、このお店には普通の水は販売されていなかった。
炭酸水を購入し野宿する場所を探し始めた。Vioosdrifナミビア国境まで60km。約6時間はかかるだろう。この時の時刻は午後3時。もし国境まで走ってしまえば夜9時にナミビア入国となってしまう。夜間走るよりどこかで野宿した方が賢明だと思った。
Steinkopfの町から出て数分後、自転車乗りJosephと出会った。彼はボランティアで道路脇に落ちている缶を拾ってるらしい。こういう人がアフリカにもいるんだなと感心した。Josephとしばらく話をして別れた。
日没までにテントを張る場所を探さないと…。野宿できるポイントがないか、執拗に回りを見ながら走った。
隠れてテントを張れそうな場所がなかった。
国境まであと30km。暗くなりかけてる。夜走って国境まで行くのか。この辺りで野宿するのか。しばらく迷っていたが走りたくなった。
あと20kmの標識が見えてきた。この辺りからずっと下り坂が続いた。このペースでいけば日没までに到着できそうだった。
日没ギリギリで国境Vioolsdrifに到着した。
Vioolsdrifの町の中心にいく頃には真っ暗闇になった。夜中なのでよく分からなかったが大きな駐車場に沢山の人が集まっていた。子供達が遊ぶ声も聞こえたが、治安は良くなさそうだったので、国境へと急いだ。
出国審査(イミグレーション)を済ませナミビアへ。イミグレーションのあとに警察官にもパスポート見せスタンプを押してもらった。夜19時ごろだった。すっかり夜になってしまい、入国審査の建物内にいた方が安全ではないかなと思った。朝まで建物内にいて朝になったら走ろうかとも考えていた。
ナミビアの治安を知りたくてイミグレーション施設のスタッフや警察官に質問してみた。答えは大体同じで、「ナミビアは夜も安全だよ。南アフリカはとても危険だけど」と言う。ナミビアは治安良いらしい。やや不安に思ったが、信用してナミビア側へ渡ることにした。
ナミビア側でも入国審査(イミグレーション)を済ませ、ナミビアの最初の町へと走った。夜だったがイミグレーションのスタッフや警察官が言ったように治安は良さそうだった。
数キロ先にハンバーガー屋やコンビニが併設された大型のガソリンスタンドを見つけた。チーズバーガーセットとチキンサラダを食べた。朝から何も食べていなかったのでお腹が減っていた。コンビニではナミビアのSIMカードを購入した。ナミビアなのに何の問題もなく南アフリカの紙幣が使えたことに驚いた。
SIMカードを購入できたのは良かったのだが、ナミビアのシステムはかなり変わっていてデータを買う場合は紙幣でないとダメだった。僕は南アフリカの紙幣しか持っていなかったのでデータは購入できなかった。国境なのに外貨両替所も近くにない。買ったけど使えないSIMをスマホに入れた。
昨日、事前に調べておいたWifiの使えそうな宿へ。1泊7000円とかなり高かったが、Wifiを使いたくて仕方なく宿泊した。まずナミビア紙幣が欲しくて銀行の場所、SIMカードの設定やデータ購入の仕方、明日走るルートのことなど。
深夜1時30まで掛かったがブログを書き終わった。慌ただしい日になったが、無事にナミビア入りできたので嬉しかった。明日からナミビアを走ります。