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閉店時間に合わせてマクドナルドから出た。昨日と違う場所で寝ようと考えたが、安全そうな場所が見つからず昨日と同じ公園で野宿する事にした。(住所)
夜はやはり冷え込む。この日は特に寒かったように思う。防寒具を着て寝袋にくるまっても寒くて仕方なかった。眠りについたのは3時すぎだったと思う。昨日起こったような怖い出来事はなかった。
寝ているようで寝ていなかったのかもしれない。朝起きると頭痛が酷かった。
テントを片づけて、全部の荷物を自転車に載せると頭痛は治っていた。体を動かす事によって少し温まったからだろうか。
今日こそは自転車を直したい。4日間続いた復活祭(祝日)が終わって、自転車屋も営業を始めただろうか。もしも閉まっていたらどうしようかと考えていたが、営業していた。
SURIA Bicicletas(住所)。何でも揃っているように見えた。充実した自転車屋さんだ。
リヤディレーラーを新品に取り換えた。これで走れるようになった。ディレーラーはメキシコを走っている時から調子が悪かった。今になって故障したのだが、ヨーロッパで故障して良かったと思った。砂漠で故障したら命取りになっていたかもしれない。
約89ユーロ。安く感じる値段だった。後で気付く事だが素晴らしいメンテナンスを受けていた。
メンテナンスを終えて、走りやすさに驚いた。ふいに笑顔になってしまう。ディレーラーだけでなく、ブレーキ、スタンドまで直っていた。以前はギア変換が上手く行かなくて、ガラガラと音をたてていたのが解消されていた。
素晴らしいメンテナンスに嬉しく思いながら、フランスへ走り出した。
スペイン側の街フィゲレス(住所)から国境を越えてフランスに入りペルピニャン(住所)まで走ろうとしていた。約60kmの道のり。以前と比べれば何でもない距離。
スペインからイタリア、ヨーロッパを西から東に走る場合、偏西風をモロに受ける事になる。嵐の大地パタゴニアと同じような勢いの風だった。最初こそは勢いよく走れたものの、数時間後には疲れが出てきた。以前よりも体力が落ちているように思った。
スペインとフランスの国境(住所)が見えてきた。この頃はISによるテロの影響で国境も厳しくなっているのではないか、と思っていたが簡単に国境を渡れた。警官が二人立っていたが、自転車でやってきた僕に無関心に思えた。「メルシー」と僕が言うと「ありがとう。」と言ってきた。
もっとちゃんとした入国審査があると思っていた。自分でも訳が解らないがちょっと残念に思った。フランスに入国してしまった。
国境を越えてフランス最初の町LE BOULOU(住所)。ル・ブルと読む。フランス語は難しい。ボンジュールですら発音が難しい。町の看板を見ても、どうやって発音すれば良いのか解らない。
夜まで走って、ペルピニャン(地図)に到着。すぐにマクドナルドへ向かった。24時間営業のマクドナルドをあらかじめネット上で調べていた。店の前の看板にも24営業と書いてあった。
24時間営業のお店は久々に見た。メキシコぶりだろうか。メキシコから別の国に入って1年間見ていない。フランスには24時間営業のお店がある。これは僕みたいな旅人にとって、たまらなく嬉しい事だ。
5.65ユーロ、一番安いマックセットを注文した。スペインと比べるとちょっと高いことに戸惑いながらも注文した。注文したセットメニューがテーブルに運ばれてきた。安心して店内でリラックスしていたのだが、なんと11時にお店が暗くなった。働いているスタッフに「閉店時間です」と言われる。
てっきり24時間営業だと思っていたから戸惑った。あとで分かった事だが、フランスでは表向きには24時間営業と、うたっているお店があるが、実際は10時~11時で閉まるらしい。
閉まるなら仕方ない。現実を受け入れて深夜を走った。
しばらく走ると、KFCやマクドナルドを筆頭としたチェーン店が集まっていた場所を見つけた。隣接していて風を避けられる、人目につかない。安心して寝れそうだった。すぐにテントを張って寝た。深夜2時頃だったと思う。
上の写真は翌朝の写真。風もなく静かでぐっすり眠れた。
次はそろそろ身体を洗いたいです。もう3日入っていない。フランスには安宿が少なく1泊6000円~7000円が相場みたいです。これまでの国と物価の違いに驚いています。
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