………流血が止まらない。

体が重い…。でも今日も走ります。冬なのに気温は38度と熱い。長袖長ズボンを重ね着してサウナ状態。

今日は28km先にあるバンラインスドルプを目指して走る。寝ても疲労感が残っていたので、いつもより短い距離を目標にした。2時間あれば着くほどの距離なのだが…甘く見ていた。

この日は暑さに加えて風速20kmほどの向い風が吹いていた。走れなくはないが、風に押されてかなり遅いペースになった。

全然進まない。変わり映えのない景色。乾いた風と容赦なく照り付ける太陽にもがきながら。乾燥しきった唇はカサカサで皮膚が切れ始めていた。鼻は日焼けがひどく真っ赤で皮膚が今にも剥けてきそう。道中では執拗に追いかけてくるハエや蚊を手で払いのけながら、汗だくで走った。

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道路脇に土色のバッタをみつけてテンションがあがる。今日で2匹みつけた。何という種類のバッタか知っている人がいたら教えてほしい。もしかするとバッタの抜け殻なのかな。

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約4時間ほどかけてバンラインスドルフの街に着いた。予定では2時間ほどで着くはずだったのだが。自分でも書いてて恥ずかしくなるくらい今日は進んでない。暑さと乾燥からの解放感を求めコンビニへ。

店内は涼しくて快適だったのだが、やや頭が痛かった。きっと暑さでやられたんだと思う。スマホで今日の宿を探したり、日本のニュースを読んだり、隣に座ったオランダから移住して南アフリカに住んでいる夫婦の方と話しながら、コーラ350mlとオレンジジュース500mlを飲んだ。僕の旅の話をすると喜んでくれた。

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…30分後

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…鼻血が同時に出た。二日前に鼻血をだしたばかり。

もしかしたら暑さではなく本当に体調が悪いのかも。どこかの街でしばらく休憩することも視野にいれることにした。もともと鼻血は出やすく一度切れると何日も続く体質なので、おそらく乾燥と照り付ける暑さで流血したんだと思われるが。

鼻血を出した僕に、さっきまで話していたオランダ人夫婦や近くにいた地元のマダムが助けてくれて、コンビニのスタッフにお願いして、氷の入ったパックや水を用意してくれた。ありがたい。その後しばらく看病してもらった。オランダ人夫婦と地元のマダムは鼻血が落ち着いたのを見て安心してコンビニから出て行った。みんなそれぞれに用事があるだろう中、親切にしていただいた。

鼻血を出した僕は1時間ばかりこのコンビニに滞在していた。迷惑になったかもしれない、気持ちとしてコンビニのスタッフの方々にチップを払った。

先ほどのコンビニから歩いて数分のところの宿Van Rhyn GuestHouse（地図）をとった。1泊3800円と南アフリカではお値打ち価格。ベッドは二つある。念のため、はじめ右のベッドで寝ようとしたのだが左のベッドで寝た。両方ともベッドシーツを広げてしまって申し訳ない。

古い感じの部屋だが蚊などの虫が居なくて居心地が良かった。宿についてシャワーを浴びてからコンビニへいった。紫外線避けのUVクリーム、リップクリーム、ティッシュ替わりのトイレットペーパーを1つ購入。

明日は体調をみて走るか決めます。