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18時にスペインのバルセロナ空港に到着。
約束した時間に間に合わないかもしれない。自転車や荷物を載せると急いでタクシーに乗った。乗ったタクシーは車体が輝いて見えた。車内はゴミ一つ落ちていない。フカフカの座席。
こんな綺麗なタクシーに乗るのは何年ぶりになるんだろう。嬉しかった。海外に出て行なければ、綺麗なタクシーに乗れて舞い上がっている事も当たり前のように感じているかもしれない。
郊外から市内へ近づいていくと、高層ビルや都会的な街並みに驚いた。実は一度、僕はバルセロナに来たことがある。東京からこの街に旅行でやってきたのだが、その時は街並みを見ても汚くて寂れているように感じた。
これは何故か分からないけど、東京の方が栄えているように見えたか、色々と気付けなかったか、あるいは僕がひねくれていたからだと思う。
違った街だった。街の灯りや照明、ヨーロッパ調の建物、信号機や標識でさえ輝いて見えた。
こんな洗練された街に来る事ができて嬉しくてたまらなかった。
宿泊するホステルに到着すると綺麗さに驚いた。1600円と格安ドミトリーだが、部屋に空調設備があって気温が自動的に調節されるようになっている、机やイスのデザイン、ベッドのシーツが白色でシック、都会的に見えた。
南米ではまず見られないモノばかり。
彼女との待ち合わせは20時にピカソ美術館。
時計を見ると19時20分。地図を見ると歩きだと30分以上かかりそうだった。「…………間に合わないかもしれない。でもまず体を洗いたい」と僕はシャワーを浴びようとした。お湯が出る速さに驚きながら急いで体を洗った。
シャワールームから出て服に着替えた。
お洒落着…………ボリビアで買った民族衣装しかなかった。深緑のトンガリ帽子はためらった。この街で被っていたら、目立って逆にオシャレにみえるかもしれないが、鏡に映る姿を見て帽子はやめる事にした。
帽子をかぶったら、一緒に歩く彼女にも悪いと思った。
さっぱりして清潔になってオシャレした気になって街を走ったり歩いたりした。
しばらくして、この都会的な街並みに馴染んできてるように思えた。
前に歩いた道だった。微かな記憶だけど覚えている。
待ち合わせのピカソ美術館も迷わず行けそうな気だった。
時計を見るともう約束の20時まで5分前。
「間に合わない…15分くらい遅刻しそう」
お互いにインターネットができる電波もないし、連絡の取りようがない。何十年も昔みたいな待ち合わせ。
急いで向かった。
「せんまるさーん」
ピカソ美術館のそばで彼女と再会できた。
彼女はボリビアでパーマをかけたらしくクルックルッになっていた。風貌はちょっと変わったけど、数か月前と同じような笑顔と元気さに安心した。
話ながら街を歩いて飲み屋を探した。久々の再会という事もあって話が弾む。
東京なら事前予約して、スムーズにお店へ案内するところだけど、時間もなくて何も下調べできてなかった。
結局「何軒もハシゴして飲もう」
今日は飲みまくろう、そんな事になった。
全部で4軒の飲み屋をハシゴした。
スペイン特産の生ハム、ワイン、シーフードを使ったパエリアなどの料理をいただきました。
本当に涙が出そうになるくらい美味しかった。特に生ハムには驚きでした。刺身のように肉が蕩けていきます。オリーブオイルの風味が口の中で広がって、南米では味わえない美味しさでした。
お互いに秘密にしている話をしながら、楽しい食事。
「せんまるさん、明日30歳の誕生日ですよね?」
「そう、寂しいからもうちょっと一緒にいて。」と言うと、我儘な僕に付き合ってくれました。
しかも、年下の彼女にご馳走になってしまいました。すみません。
もともと全部払う予定だったんですが、払うと言っても食い下がらないのでゴチになる事になりました。
美味しかったです。
ジャスティンビーバーの"What do you mean?"がこの街のお店では人気みたいです。
南米では聞けなかった曲からも都会にやってきた事を実感しました。
新しい世界にきたかのような、あるいは数年をタイムスリップしたかのような感覚です。
旅の中で迎えた30歳の誕生日、楽しくて仕方なかったです。記憶に残る日になりそうです。
…
次は30歳の誕生日の話です。
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